米議員、SECの仮想通貨規制強化を批判 省庁間の連携求める

仮想通貨



2021-08-13 18:30:45

米議員、ゲンスラー委員長を批判

米議会の金融サービス委員会、共和党トップのPatrick McHenry下院議員は11日、暗号資産(仮想通貨)取引所の管轄権限拡大を求めるSEC(証券取引委員会)のゲリー・ゲンスラー委員長を批判。民主党のエリザベス・ウォーレン議員に宛てた書簡の内容に対する声明を発表した。

McHenry議員はSECが証券取引所ではない仮想通貨取引所に対する管轄権限の拡大を求めるゲンズラー委員長の発言は米国内のイノベーションを阻む「露骨な権力掌握である」と非難。以下のようにコメントしている。

デジタルアセットの特性を考慮した、慎重な政策立案を行う必要がある。

米国でイノベーションと雇用創出を継続するためには、透明性の高いプロセスを経たスマートな政策が必要だ。ゲンスラーとエリザベス・ウォーレンとの間の裏取引はもう必要ない。

バックグラウンド

民主党のエリザベス・ウォーレン議員は先週5日、SECに宛てた質問状に回答したゲンズラー委員長の書簡を公開。

ゲンズラー委員長はDeFi(分散型金融)プラットフォームや仮想通貨取引所の多数は未登録証券を提供している可能性があり、ステーブルコインなどもマネロンなどの違法行為に利用されている可能性があると指摘。

投資家保護の観点から、こういった取引プラットフォームに対する規制を強化していく必要があると説明していた。

また、直近2週間では米インフラ法案の仮想通貨条項を巡る議論が審議の時間を大きく費やしたため、米国の仮想通貨規制に対する注目度が高まっている傾向にある。

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