2021-08-17 14:59:05
投票システムのリスクと改善方法
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)考案者のヴィタリック・ブテリン氏が、分散型プロトコルのガバナンス方法について、現在のリスクを指摘し、改善方法を提案した。
MakerDAOなど分散型プロトコルでは、ガバナンス(運営)方法に関わる決定で、コイン投票(coin voting)という仕組みが採用されていることが多い。
一般的にこの仕組みでは、トークンを沢山保有している者ほど、投じることができる票の数も多くなる。このシステムについてブテリン氏は、欠点をいくつか挙げている。
まず、ガバナンス方針に影響を与えるためにトークンが買い占められる可能性だ。例えば、DeFiのレンディングプラットフォームに自分の資産を預け入れて、それと引き換えにあるトークンを多量に借りて投票に使う例がある。
この場合、投票を終えたらトークンを返却してしまえば、ガバナンス方法の変更で自分が影響を被ることはないため、無責任な投票が行われかねない。
また、現在のところ事例は少ないものの、他のユーザーに賄賂を渡して投票をコントロールすることや、ユーザーのトークンを預かる仮想通貨取引所が、その預かった多数のトークンで投票に参加することもあるという。
こうした、「コイン投票」の問題点に対して、ヴィタリック氏はいくつか解決策を提案した。
より良い投票システムは?
まず、投票が影響を与えることのできる範囲を限定することだ。例えば、イーサリアム基盤の分散型取引所Uniswapでは、トークンの分配や取引所の手数料に関することのみが、投票結果に影響される。
ユーザーが容易にプロトコルの 。 長文は切り捨ててております。元ソースよりご確認ください。 元ソース 続き・詳細はこちら イーサリアム創設者ヴィタリック氏、DeFiガバナンス投票の問題点と解決策を指摘