欧州中央銀行総裁、仮想通貨とデジタルユーロで見解

仮想通貨



2021-09-03 15:14:55

ECB総裁の見解

クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は、米タイム誌のインタビューで、暗号資産(仮想通貨)とデジタル・ユーロの今後に関する考えを明らかにした。

このインタビューは「世界の著名人百人の対話」シリーズの一環で、世界経済フォーラムのクラウス・シュワブ会長がラガルド氏に「分散型デジタル通貨(仮想通貨)は金融の安定に寄与するのか、それとも脅威なのか」と質問。ラガルド氏は、適切に仮想通貨を定義することが重要だと述べた上で、「すべての仮想通貨は通貨ではない。投機的な資産である。」と回答。さらに「通貨のように見せかけているが、実際はそうではない」と指摘し、金融業界と規制当局関係者全てがありのままの事実を述べるべきだと主張した。

また、ラガルド氏は「大手テクノロジー企業が発明した」ステーブルコインも同様に、「コインのふりをしている」が、実際の通貨と紐づけられており、価値はドルと一致しているものだと言及。一方、「最近の流れを振り返ると、準備通貨は常に利用できるわけではなく、意図された通りの流動性もなかった」と述べ、ステーブルコインの担保となる資産が、適切に検査、監視、規制される必要性を訴えた。

欧州中央銀行(ECB)とは

ユーロ通貨圏19か国の統一的な金融政策を担う中央銀行。1998年に設立され、本部はドイツのフランクフルトに置かれている。

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