51,000ドルのレジスタンスを突破、ビットコイン上昇の背景【仮想通貨相場】
2021-09-06 08:02:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
51,000ドルのレジスタンス突破
週末のBTC相場は上昇。堅調な推移。金曜日に48,000ドル(約530万円)台で下げ止まると、戻り高値を更新して51,000ドル(約560万円)にワンタッチ。フィボナッチの61.8%戻しの水準で一旦跳ね返されたが、今朝方上抜けし、52,000ドル(約570万円)近くまで値を伸ばしている。木曜日に8月23日以来の5万ドル台に乗せた後反落していたが、48,000ドル台で下げ止まると、堅調な日本株やETHの上昇もあり再び5万ドルを窺う展開。WSJが米SECがUNISWAPを調査していると報じ、また米雇用統計が予想を大幅に下回ると若干上値が重くなったが、米株が安寄りするも切り返し、またETHが4,000ドル(約44万円)乗せに成功すると、BTCも51,000ドルにワンタッチした。この水準で上値を抑えられたが、スペイン大手銀BBVAのスイス法人でウォレットの提供が始まるとの報もあり5万ドル近辺で下げ渋っていた。その後、BinanceがシンガポールでSGDペア取引などのサービスを停止すると伝わるも底堅く推移すると、今朝方51,000ドルをブレーク、52,000ドル近くまで値を伸ばしている。