2021-09-06 10:57:45
最大のゲームチェンジャー
今年3月に始動した分散型金融(DeFi)。ステーキング・プラットフォーム「YeFi」のPekka Kelkka最高経営責任者は、「イーサリアムは地球規模のコンピュータになる」と発言した。
技術系メディアHackerNoonのインタビューで、先月初めに実行されたイーサリアム(ETH)の大型アップグレード「ロンドン」の意義を尋ねられたKelkka氏は、イーサリアムは「AWSとAzure、Googleを合わせたもの」より大きくなり、世界のビジネスに大変革をもたらすことになるだろうと回答した。
まず、アップグレードの最大の特徴は、EIP-1559によるイーサリアムの「経済モデル」の変更であり、ETHが長期的にデフレとなるとKelkka氏は指摘。イーサリアム上での取引量が増大するにつれ、「バーン」されるETHが発行数より多くなり、需要が供給を上回ることになると説明した。その結果、ETH価格がどうなるかは推して知るべしだろう。
バーンとは
仮想通貨のバーンは、株式の「自社株買い」に近い供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻す。買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。
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しかし、このような「金を生み出す機械」としてのイーサリアムは「あくまでも副産物に過ぎない」とKelkka氏は主張する。ETH2.0が実現すると、「シャーディング」によって顕著な変化がもたらされ、処理速度の向上と取引手数料の低下など、ネットワークがより効率的に運営されるようになると指摘。ネットワークのエネルギー消費量も大幅に削減されることになるだろうと付け加えた。
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