史上最高値が見えてきたか?ビットコインがここまで強い理由【仮想通貨相場】
2021-10-07 08:10:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
55000ドル台へ
昨日のBTC相場は続伸。前日に5万ドル(約555万円)台乗せ成功、朝方52,000ドル(約580万円)近辺まで上昇したが9月7日に付けた戻り高値53,000ドル(約590万円)を前に上値が抑えられた。しかし米国時間に入り、その水準を上抜けると55,000ドル(約615万円)台まで上昇した。BTCは、5万ドル到達後しばらく揉み合っていたが、USバンクが暗号資産のカストディー開始を発表、米株の上昇、更にゲンスラーSEC委員長の暗号資産を禁止する計画はないとの発言を受け、朝方には52,000ドル近辺まで値を上げた。その後は日本株の失速や、その流れを受けた欧州株の反落で5万ドル台に値を下げた。しかしソロスファンドのフィッツパトリックCEOが暗号資産保有を明らかにしたとThe Blockなどが伝え、またバンカメのレポートで暗号資産にエクスポージャーを持つ企業20社にFOXやウォルトディズニーなどが含まれていることも好感され、9月7日の高値を更新すると55,000ドル台まで上昇した。その後、一旦値を下げたが、米共和党マコーネル院内総務が債務上限問題について妥協案を提示、米株が上昇する中、BTCも再び高値を窺っている。