2021-12-11 12:14:09
南アフリカ共和国、仮想通貨規制を検討
南アフリカ共和国で、暗号資産(仮想通貨)への規制が検討されていることがわかった。ブルームバーグが10日に報じた。背景には南アフリカで増加する暗号資産関連詐欺があるとみられる。
南アフリカの金融セクター管理当局(FCSA)のUnathi Kamlana委員は金曜、ブルームバーグのインタビューに答えた。それによると、増加する詐欺被害や金融セクターにもたらすリスク等に対応するため、当局は2022年初頭にも具体的な規制を明らかにしたい考えだ。
FCSAが潜在的に危険な手口から投資家を保護するために、引き続き暗号資産の監視を強めていくとの考えも示している。
また、インタビューでKamlana委員は、南アフリカ準備銀行の計画するステーブルコインについて「イノベーションに対する最も責任あるアプローチである」と述べており、個人投資家にステーブルコインを待つことをアドバイスしている。
南アフリカではここ数年で2件の大規模な暗号資産詐欺が報告されている。そのうち2021年4月に報道されたAIトレーディング企業を謳うAfricyptoによる詐欺では、その被害額に議論の余地があるものの、一部報道では36億米ドル(約4,000億円)とされる(それよりはるかに少ないとする主張もある)。
当時21歳と17歳だったAfricyptoの創業者兄弟は外部からのハッキングを主張しているものの、盗まれたビットコイン(BTC)はミキシングサービス等により追跡が難しくなっており、議論が紛糾している。
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