2021-04-21 14:31:15
仮想通貨規制のあり方についてスピーチ
米CFTC(商品先物取引委員会)コミッショナーDawn Stump氏が、テキサスA&M大学のビジネススクールが開催したビットコインについてのシンポジウムに登壇。所属機関ではなく個人の見解だと断りを入れた上で、暗号資産(仮想通貨)規制のあり方についてスピーチを行った。
「規制機関により監督範囲が異なる」
まず規制機関ごとに、監督を行う範囲が定められていることは見過ごされがちだと指摘。CFTCについては、スポット市場(取引と同時に現物の受け渡しがされる市場)ではなく商品先物市場を規制していると改めて確認した。
仮想通貨デリバティブ取引所BitMEXに対して提訴したことなどから、CFTCが仮想通貨業界を特に監視しているという印象が生じかねないが、それは事実ではないという。
Stump氏によると、CFTCは未登録となっているデリバティブの取引所、またはライセンス登録済だが規制要件に違反しているデリバティブ取引所を取り締まっている。このことは、ビットコインなど仮想通貨を扱う取引所に限られているわけではない。他のコモディティについてデリバティブを扱う取引所にも同様の措置を取っていると説明した。
CFTCは米司法省と共に2020年10月、マネーロンダリング対策(AML)や本人確認手続き(KYC)に関する規制への違反などを挙げ、BitMEXのArthur Hayes元CEOらを告発していた経緯がある。
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