バンクマン-フリード氏は現代の“泥棒男爵”か?【コラム】

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2022-06-27 06:00:08
バンクマン-フリード氏は現代の“泥棒男爵”か?【コラム】

暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのCEO、サム・バンクマン-フリード氏は、少なくとも1つの点で、現代版「泥棒男爵」と言える。

泥棒男爵:19世紀のアメリカ合衆国で寡占もしくは不公正な商慣習を利用して産業を支配し、莫大な私財を蓄えた実業家や銀行家を軽蔑、揶揄して指した言葉(ウィキペディア)。

デジタル資産業界が突発的に下落したなかで、時々、靴ヒモを結ばないままにする業界の大物は、大惨事を避け、あわよくば利益を上げる方法を考えている。

バンクマン-フリード氏は先週末、危機にさらされた暗号資産企業を救済する「責任」を感じていると語った。さらに、ツイッターでも同じ思いを繰り返し、最大の関心事は個人投資家の損失を和らげ、リスクを明らかにして、不良債権が業界全体に広がることを防ぐことと述べた。

「悪影響が伝播することを食い止めるために、我々自身がダメージを被ることになったとしても、介入することを真剣に検討する責任が我々にはあると感じている」と、バンクマン-フリード氏はアメリカ公共放送NPRに語った。

「我々が原因となったわけではなく、関与していなくてもだ。エコシステムにとって健全だと思うし、エコシステムの成長と繁栄をサポートしたい」

救済の前例

前例がある。まだ米連邦準備制度理事会(FRB)が誕生する前の時代、当時の一流の銀行家ジョン・ピアポント・モルガン(J.P….

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