2022-08-16 16:23:29
10月には赤字状態となる可能性
破産申請した暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)の財務状況がさらに悪化していることが、米弁護士事務所Kirkland & Ellisが裁判所に提出した資料から確認された。
セルシウスは今年7月上旬に米国裁判所にて破産(チャプター11)を表明。2022年2Q(4月〜6月)における相場の急落に伴い、顧客資産の入出金停止を表明した後、債務不履行に至っていた。
現在は、債権者への支払いを実施するための方法を模索中。同社は破産申請時、保有資産43億ドルに対して、負債が55億ドルに達していることを報告していた。
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今回のKirkland & Ellisの資料は、現地時間16日の公聴会に先立つ形で公開されたもの。
資料によれば、セルシウスの財務状況はさらに悪化している。8月時点でのセルシウスの現金残高は約170億円(1億3,000万ドル)と算出。営業、資本、リストラクチャリングといった各種支出を考慮すると、今年10月には残高が底をつき、約53億円(4,000万ドル)の赤字となることが予測されている。
米連邦破産法11条(チャプターイレブン)とは
日本の民事再生法に似た再建型の倒産法制度。経営を継続しながら負債の削減などを実施し、企業再建を行う。申請後に債権取り立てが停止され、債務者は負債の整理に取り組み、原則120日以内に再建プランを策定する。
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ビットコイン関連の負債総額は約3,300億円に
Kirkland & Ellisは、セルシウスの保有する仮想通貨と関連する負債額に関するレポート(7月29日付)も提出した。
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