2021-04-04 13:48:00
過熱するNFT市場に価格調整が入っているようだ。
NFTは非代替性の仮想通貨のことで、デジタルの芸術作品にコピーのできない唯一性をもたせて取引を可能にする仕組みだ。ビットコインやイーサリアムの価格上昇に伴い、今年に入って大きな盛り上がりを見せていた。
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注意が必要なのは、NFTはビットコインなどの主要仮想通貨と異なり、価格発見の仕組みや市場が未成熟で、価格が急落してもわかりにくいことだ。
NFT市場における価格の暴落は静かに訪れる「サイレント・クラッシュ」だー。そんな懸念の声も聞かれる。
i really like @mewn21 phrasing of NFT crash as a “silent crash”
why?
in liquid markets, you can see prices going down every day. in NFT-land, sellers have slower “market reaction”. instead of sellers adjusting prices downwards everyday for a month, it may just -80% “overnight”
— tuba (@0xtuba) March 26, 2021
仮想通貨投資ファンドを運営するある海外インフルエンサーは「流動性の高い市場では毎日価格が下がっていくのがわかる。NFTでは売り手の反応が遅く、1ヶ月間毎日価格を下げて調整するのではなく一晩でマイナス80%になるかもしれない」としている。NFTの「静かなる暴落」においては、投機家は暴落が起きていることにさえ気づかないかもしれない、ということだ。
NFTの価格や取引高には弱気を示す兆候も出てきている。
例えばNFTの先駆けともいえるクリプトパンクス(CryptoPunks)の底値が40%以上も下落し14ETH(記事掲載時点で約28000ドル)になっている。例えばクリプトパンクスのNFTを25.5ETHで購入した後に16ETHで売却したり、42ETHで購入した後に27.99ETHで売却したりするなど、大きな損がでたとみられる取引が散見されている。
Punk 8282 bought for 27.99 ETH ($57,228.07 USD) by 0xd3e2e7 from 0x691b87. https://t.co/NnobRb079D #cryptopunks #ethereum pic.twitter.com/rhXwiDraz6
— CryptoPunks Bot (@cryptopunksbot) April 3, 2021
価格の下落が見られるのはクリプトパンクスだけではない。
evaluate.marketのデータによると、米NBAのデジタル選手カード売買の「NBAトップショット」でも、複数のカテゴリーにおける販売量が2月22日のピーク時から急激に減少している。
同カードの愛好家ジョーダン氏によると「2月22日をピークに(NFT)市場は下降傾向にある。早期に参入し急激な利益を得て利確したいと考えている投資家と、(高騰した価格の)最高値で購入した結果、価格の下落を見ていられない投資家による売りではないか」。
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