2021-05-14 17:12:00
著者 クラーケン・インテリジェンス
クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。
仮想通貨市場がヘッドラインに踊らされている。
12日(UTC時間)は一日で仮想通貨相場は12%以上下落したが、13日(UTC時間)は1.5%上昇。ファンダメンタルズは何も変わっていないはずなのに、急遽、ネガティブなヘッドラインへの対応を迫られる展開となっている。
始まりは、4月の米消費者物価指数(CPI)だった。
前年比で4.2%上昇と予想の3.6%プラスを遥かに上回り、2008年9月以降で最大の上昇幅を記録。株式市場の下落が仮想通貨相場にも波及し、多くの主要仮想通貨は数時間内に5〜10%下がった。
ようやくサポートを見出し始めた時に来たのが、イーロン・マスクのツイートだ。自身のTwitterでテスラが「ビットコインマイニングと取引による化石燃料の使用増加」を理由にビットコイン決済を停止すると発表。ビットコインはアルトコインを巻き込んで急落し、一時4万5000ドル付近での取引となった。その後反発し、5万ドルを回復した。