楽曲の権利者明確にしてブロックチェーン管理──JASRACとソニーが共同実験

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2021-05-21 16:35:03

ブロックチェーンで楽曲管理

日本音楽著作権協会(JASRAC)はソニーグループと共同で、20年12月~21年2月にかけて楽曲の管理をブロックチェーン上で行う実証実験を実施した。日本経済新聞が報じた。

楽曲の無断転載を防ぐ

音楽業界では、インターネットの発展とともに、楽曲が著作者の許可なくアップロードされ使用されるなど、海賊版の横行が問題となっている。現在、世界中で人気を博している音楽ストリーミングサービス「Spotify」も、”海賊版撲滅”を理念としてサービスを開始した経緯がある。ブロックチェーンを活用して楽曲の権利元を明確にすることで、こうした問題の解決の糸口になることが見込まれる。

今回の実証実験では、30人以上のクリエーターが参加し、同サービスに音源や著作者情報などのメタデータを登録。ブロックチェーンを活用して第三者による改ざんを防ぐ仕組みを構築したという。

なお、22年の実用化を目指して機能の追加・改善を図っていくとしており、実用化に向けて、レコード会社や音楽出版社もブロックチェーンによる楽曲管理サービスの枠組みに入ることを想定している。

JASRACは日本において、委託された音楽著作物の管理などを業務としており、データベースに登録された作品数は国内外あわせて400万以上になる。
ブロックチェーンがオープンかつ、改ざんのできない点に着目し、これまでにも、著作物の使用料の記録管理などでブロックチェーンを利用した実験を行ってきた。

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