デジタル米ドルの最新状況 米FRBが読むCBDCの重要性と課題

仮想通貨



2021-05-26 11:29:37

広範なテストにはFRB以外の合意も重要

米国の上院銀行委員会は連邦準備制度の金融システム規制について25日に公聴会を開催。FRBの代表者が出席し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の広範なテストを行う際にはFRB以外の同意も必要だと話した。

また、24日にもFRB理事の一人が、米国のCBDCについて状況を説明している。

公聴会でChris Van Hollen上院議員は、「FRBはデジタル・ドルのパイロット(試験)プログラムを立ち上げるための権限をすでに持っているか? それともプログラム立ち上げには、議会の承認が必要だと思うか?」とFRBのRandal Quarles銀行監督副議長に質問。

これに対してQuarles副議長は、CBDC発行が米国にとって適切かどうかはまだ不明だと留保した上で「広範なパイロットプログラムの実施には追加の権限を要する可能性が高い」と答えた。

CBDCに関して幅広いテストを行う際には、FRB単独では決められず、議会など他の機関からの承認が求められる可能性が高いとの認識を示した形だ。

CBDCが注目される4つの理由

24日には、FRBのLael Brainard理事がCoinDeskの主催したイベントに出席、CBDCについて改めてFRBの認識を示している。

「民間のデジタルマネーの拡大」、「社会における決済デジタル化」、「外国が国際決済にCBDCを使用する計画」、「金融システムから排除される人々への懸念」という4つの動きにより、CBDCの可能性が注目されるようになったという。

「民間のデジタルマネー」は、主に民間企業が発行する



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