ビットコイン採掘難易度、過去3番目のマイナス調整

仮想通貨



2021-05-31 08:14:22

最新機器の供給進む

仮想通貨ビットコインの採掘難易度(ディフィカルティー)調整が実施。大幅なマイナス調整水準で更新日を迎えた。

最新の難易度調整を前回比-15.97%で完了。マイナス調整幅としては、11年10月31日に調整した-18.03%、20年11月3日に調整した-16.05%に次ぐ過去3番目の規模となっている。

今回は、難易度調整の基準になる平均ブロック生成時間は11分55秒と難易度のリターゲティング基準を大きく上回った(基準:10分)。難易度調整は2週間に1度行われるもので、マイナー(採掘業者)の競争環境に依存する。

今回の難易度大幅易化の背景は、①ハッシュレートが過去最高値更新をしていた点とビットコイン価格の下落、②中国のマイニング業者への取り締まり強化、③イランのマイニング事業停止方針がある。

難易度調整は、一つ前の調整時に過去最高値をつけていたハッシュレートの水準に合わせて、+ 21.53%と大幅なプラス水準で調整されており、その後のビットコイン価格の下落で予想より採掘リターンが得られなかったマイナーが出た可能性もある。

最も大きな要因は②の中国のマイニング業者への取り締まり強化と見られており、5月21日の国務院からの通達を受け、マイニングが盛んな地域の地方当局が取り締まりを強化する方針を出し始めている。

国外移転を目論むなど、事業者も対応方針を探る中で、実際にマイニングファームへの電力供給が停止されたケースなどの報告例も挙がった。

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