コンセンサス閉幕、ビットコインの今週の注目材料は?【仮想通貨相場】
2021-05-31 08:50:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
コンセンサス閉幕
週末のBTC相場は軟調な展開。木曜日に40,000ドル(約440万円)に乗せるも維持に失敗すると、日曜日には一時33,000ドル(約360万円)台まで値を下げた。コンセンサスへの期待もあり火・水・木と3日続けて4万ドルをトライしたが、その水準を維持できないまま同イベントが最終日を迎えたこともあり、じりじりと値を下げ始め、Derbitのオプションカットに向け36,000ドル(約395万円)台まで下落した。日銀の黒田総裁がBTCは投機的とした影響も指摘され、更に中国本土の口座閉鎖が話題となったシンガポールベースの交換所Bybitに対し金融庁が国内での営業活動を警告したと伝わると、35,000ドル台まで下落した。CMEのBTC先物最終取引時間に向け37,000ドル(約405万円)台に値を戻したが、失速すると35,000ドル(約385万円)を割り込んだ。金曜日の予算教書で示された6兆ドル大型予算がBTCにプラスとの論調も出回り37,000ドル台に値を戻す局面も見られたが、同時に暗号取引への規制強化も盛り込まれており、33,000ドル台まで値を下げた。