2021-06-16 17:54:34
インド主要銀行らが新会社を設立
インドの商取引における信用状(LC)デジタル化で、ブロックチェーンを活用したデータ検証の試みが始まる。インドの計15銀行が新たな会社を設立した。インドのエコノミックタイムズ紙が報じた。
信用状とは、貿易において、輸出者に対し書類の提出など一定条件下のもと、銀行が輸出者(販売者)に代金の支払いを確約するもの。販売者は商品の支払いを銀行に確約してもらうため、よりリスクの低い取引ができる。
エコノミックタイムズによると、新会社Banks’ Blockchain Infrastructure Company(IBBIC)は国内信用状のデータの検証を行い、処理する。新会社は1年以内にも開始される定めだという。
これによって、インド国内において紙の請求書による無駄な作業を削減し、業務を効率化する狙いがある。具体的には、4~5日かかる信用状の支払いを4時間に短縮できるとした。
ブロックチェーンの使用によって、信用状の不正も防ぐことが出来ることが期待されるほか、取引時における、代金が回収できない、商品が届かないといったリスクを軽減し、ビジネスを円滑化するために利用される。
スタンダードチャータード銀行も参加
新会社には10の民間銀行だけでなく、4つの公共銀行も参加しているという。また、スタンダードチャータード銀行が外国の銀行として唯一加わっている。
インドステイト銀行、バローダ銀行、カナラ銀行、インディアン銀行、RBL銀行、ICICI銀行、HDFC銀行、コタック・マヒンドラ銀行、アクシス銀行、インダスインド銀行、イエス銀行、南インド銀行、連邦銀行、IDFCファースト銀行順。
State Bank of Indiaはインド最大の市中銀行(公営銀行)。また、ICICI…
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