ビットコインは果たして中国の金融兵器になり得るか【オピニオン】

仮想通貨



2021-04-11 08:00:00
ビットコインは果たして中国の金融兵器になり得るか【オピニオン】

ビットコインは米国覇権を弱体化させようとする中国の陰謀か?

ピーター・ティール(Peter Thiel)氏にとっては、そうかもしれない。リチャード・ニクソン財団(Richard Nixon Foundation)が主催したイベントで、同氏は次のように述べた。

「私は暗号資産推進派であり、ビットコイン推進派だが、現時点ではビットコインは中国のアメリカに対する金融兵器と考えるべきではないかと考えている。(中略)法定通貨を脅かすものであり、特に米ドルの脅威となる」

これは完璧に理解できるが、同時に理解できない。

理解できない理由は以下のとおりだ。

ビットコインはコントロールできない

中国はビットコインをコントロールしておらず、コントロールすることは難しい。言うまでもなく、ビットコインは分散化されているからだ。

世界のビットコインマイニングの約4分の3は中国で行われており、理論的には中国政府が国有化する可能性はあるが、マイナー(マイニング事業者)は簡単に他の場所でマイニングを行うことができる。ビットコインは適応力があり、これまでのところ、政府の介入は受けていない。

もし中国が何らかの方法でビットコインをコントロールすれば、世界通貨としての影響力はおそらく制限されるだろう。リップル社(Ripple)のCEO、ブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は2018年に以下のように述べている。

「中国が(ビットコインのコントロールに)介入しないとは言えない。だが中国がコントロールする通貨を使いたい国はいくつあるだろう?…

長文は切り捨ててております。元ソースよりご確認ください。

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