イーサリアム上昇の背景とビットコインへの影響【仮想通貨相場】
2021-09-02 08:43:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
ETH主導の上昇
昨日のBTC相場はもみ合い推移。水曜日に49,000ドル（約540万円）手前から一時47,000ドル（約515万円）に下落。その後、48,000ドル（約530万円）台に値を戻すも、再び47,000ドルを割り込んだ。しかし、この水準でサポートされると小さなダブルボトムを形成、一時49,000ドル台まで上昇した。 BTCは4月14日と6月22日の半値戻しや200日移動平均線が控える46,000ドル（約505万円）台でサポートされると、NFT銘柄のソラナ（SOL）やETHの上昇もあり48,000ドル台に値を戻した。しかし、SOLやETHがピークアウトする中、再び46,000ドル台に値を下げた。日本株が後場に入り上昇したこともあり下げ止まると、TwitterがBTCでのライトニングネットワークによるチップ支払をテストしているとの報を受けやや回復した。その後、週末の米雇用統計の先行指標とされるADP民間雇用統計が予想を下回り米株が売られるとやや下落したが、8月23日の高値を更新した後揉み合っていたETHが大きく値を上げると、BTCもダブルボトムのネックラインを抜け上昇、1.4兆ドル運用するフランクリン・テンプルのBTC投資参入観測記事もあり一時49,000ドル台まで上昇した。
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