2022-01-31 20:00:00
ビットコイン(BTC)の長期的な強気見通しは、テクニカルチャート上では打ち消される危険性がある。マクロ経済の悪材料による売り圧力に巻き込まれているためだ。
ビットコインの月足MACD(マックディー:移動平均収束拡散)は0(ゼロ)を下回って、いわゆる「売りシグナル」となり、強気から弱気への長期トレンドの変化を示している。
「月足MACDの売りシグナルはまだ確定していないが、3万7400ドルのサポートを下回ることと同時に確認されれば、長期的な弱気バイアスとなるだろう」とフェアリード・ストラテジーズの創業者ケイティー・ストックトン氏は先週のリサーチノートに記している。
ビットコインは1月初めにサポートを下回り、当記事執筆時点では3万7400ドルを割っている。MACDが協定世界時31日23時59分(日本時間2月1日8時59分)までマイナスなら、売りシグナルが確定する。
月足MACDが前回、強気から弱気に変化したのは2018年7月。ビットコインはその後の数カ月で約3500ドルまで50%を超えて下落し、2万ドル付近の過去最高値からの下落幅を広げた。
とはいえ、MACDのようなテクニカル指標は後追い指標であり、ファンダメンタルズやマクロ要因に比べると信頼性は低い。
ビットコインのMACD、長期的な強気見通しに懸念