2022-03-19 09:30:09
ヴィタリック氏が仮想通貨業界に抱く懸念
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、18日の米TIME誌で表紙を飾り、仮想通貨の開発や今後について話した。その中で、現在危惧していることについても明かしている。
イーサリアムは世界を変えましたが、必ずしもその作成者が @VitalikButerin、同意します。 地球上で最も魅力的で、間違いなく重要な人々の1人に関する私のTIMEカバーストーリー: https://t.co/ro0TQvDmLn pic.twitter.com/e1iWjurIDI
— Andrew Chow(@andrewrchow) 2022年3月18日
社会的意義を重視
ヴィタリック氏はまず、仮想通貨が投機的なものよりも、社会的意義のあるプロジェクトに活用されることを望んでいる。
例えば、NFT(非代替性トークン)の台頭は、それに活用されることの多いイーサリアムブロックチェーンに資金が流入することにもつながっている。一方で同時に、ネットワーク上の取引が混雑し、ガス代(手数料)の高騰も引き起こした。
ブテリン氏はこれについて「手数料が高いままでは、デリバティブ商品やギャンブル的なものが、クールなプロジェクトを排除してしまう」と述べている。特に、高額取引されるBored Ape Yacht Club(BAYC)等の人気NFTが、賭博のようなものになることを危惧する形だ。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
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