2022-08-20 16:30:07
NFTと知的財産権
米大手仮想通貨投資企業Galaxy Digitalのリサーチ部門は、「多くのNFTプロジェクトが他の誰も所有できない、唯一無二のデジタルコレクティブルを販売する」と掲げるが、それは適切ではないと指摘した。
NFTの所有権を得るには、NFTの知的財産権(IP)を譲渡する必要があるとして、IP権を購入者に適切に譲渡するフレームワークが欠如していると、既存のNFT市場を批判した。
18日に発行された「NFTライセンスに関する調査レポート」によると、市場で人気を博しているNFTコレクションの多くは、知的財産権を保持するアートの“ライセンス”をユーザーに供与しているに過ぎない。発行側プロジェクトが知的財産を第三者に売却したり買収された場合などに、ライセンスの内容が一方的に書き換えられる恐れがある。
Galaxy Digitalは、こうした業態はビッグテックに依存する従来のインターネットと変わらず、産業の発展を妨げるとしてユーザーがデータを所有するWeb3型の枠組みの必要性を強調している。
NFTがオンラインで、メタバースを超えて、商業目的で広く利用されるようになるには、知的財産権の譲渡と移転のための、より耐久性のある枠組みが採用されなければならない。
非中央集権的なメタバースには知的財産権が必要だ。もしこれらの問題に今対処しなければ、想定される分散型メタバースは、Meta(Facebook)のようなWeb2の巨人によって構築されているものと実質的に変わらなくなるだろう。
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