レンジ相場続くビットコイン、明るい兆しも見えたか？【仮想通貨相場】
2021-06-03 08:05:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
レンジ相場もやや底堅い
昨日のBTC相場は底堅い展開。引き続き概ね36,000～38,000ドル（約395万～415万円）のレンジでの取引が続いたが、一時38,000ドル台に乗せた。BTCはCoinbase CardのApple PayやGoogle Payで使用開始で反発したが37,500ドル近辺で上値を抑えられると米株の反落もあり36,000ドル割れに値を下げた。アジア時間に入り日本株や中国株が安寄り後に切り返すと、BTCもじりじりと上昇した。Coinsharesが暗号資産ファンドへの資金フローが3週間ぶりにプラスに転じたとレポートしたことも支援材料となった。欧州時間に入ると37,500ドル付近で一旦上値を抑えられたが、スタンダードチャータード銀行が香港のBCテクノロジーと提携、2021年第4四半期に暗号資産取引プラットフォームを立ち上げると発表した事を好感、38,000ドル台に乗せ、前日高値を更新した。しかし、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁がテーパリング議論を考える時期と発言すると上値を抑えられ、37,000ドルに押し戻されている。
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