2021-06-23 08:40:00
著者 松田康生 （まつだやすお）FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行（本部、バンコック支店）ドイツ銀行グループ（シンガポール、東京）を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
一時3万ドル割れ
昨日のBTC相場は続落。海外時間に3万ドル（約330万円）を割り込むと一時28,000ドル（約310万円）台まで値を下げたが、足元では32，000ドル（約355万円）台に反発している。BTCは中国人民銀行の声明を嫌気し一時32,000ドルを割り込んだが、MicrostrategyのBTC追加購入や米株の反騰もあり一旦は反発した。加当局のBybitへの警告を受け31,000ドル台に下げるも、日本株が大きく上昇する中、33,000ドルに値を戻した。しかし、マイナーの中国離れやOTC市場存続にも悲観的な見方が広がるなど中国当局の本気度が伝わるにつれ雰囲気は悪化、BTCの上値は重くなった。CNBCで「Galaxy Digitalのノボグラッツ氏が複数の顧客がBTCを売却したと発言」と報じ31,000ドルを割り込むと、一時28,000ドル台まで下落した。しかし1月22日の安値でサポートされると、米株の反発に加え、パウエル議長が早期利上げを否定的だったこともあり、一時33,000ドルに値を戻している。
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