2021-07-21 20:00:03
中国の大手保険会社、平安保険は深圳でデジタル人民元を使った保険を展開、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を金融サービス分野にも拡大している。
平安保険の現地子会社は深圳市南山区の医療従事者向けに新型コロナウイルス保険プランを開発。デジタル人民元で保険料を支払った契約者には割引料金が適用されると深圳特区報は伝えた。
この保険は、新型コロナウイルスによる死亡に30万人民元(約4万6342ドル、約510万円)、感染の診断に5万人民元(7723ドル、約85万円)、事故による死亡にも5万人民元が支払われる。
ユースケースが拡大するデジタル人民元
デジタル人民元が保険分野でテスト運用されることは今回が初めてではないが、一般向けに使用される事例は初めてと思われる。
2020年12月、デジタル人民元のテスト運用参加者は中国の保険スタートアップ、Zhongan(衆安保険)のアプリを使い、デジタル人民元で保険を購入できると伝えられた。
平安保険は、保険金の支払いなどにデジタル人民元を使用する取り組みを継続するとこの件に詳しい人物は深圳特区報に語っている。
デジタル人民元は、小売店での支払いや地下鉄、給与支払いなど、さまざまなリテール分野でテスト運用が行われている。
中国人民銀行は16日、6月末時点でのデジタル人民元の決済総額は345億人民元(約50億ドル、約5500億円)、決済総数は7075万件にのぼると発表した。
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