2021-10-12 11:02:27
思惑先行相場に警鐘
米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業パンテラのDan Morehead CEOは、「ビットコインETF」の事実売りへの警戒を呼びかけた。思惑先行相場に警鐘を鳴らしたものだ。
Morehead氏は6日、投資家宛てのレターにて、ビットコインETF(上場投資信託)の短期的な影響について見解を示した。「ETFがローンチする前にリマインドが欲しい。一部の資産売却も検討する」とした。
これまで非承認となり続けてきた米国の「ビットコインETF」がいつ承認されるのかは不透明であるが、直近では米SECのGensler委員長が、ビットコイン先物で運用するETFの審査について前向きな態度を示すなど風向きが変わりつつある。カナダではビットコインETFが先んじて承認され、トロント証券取引所に上場した事例もある。
以下は、ブルームバーグのETFシニアアナリストEric Balchunas氏がまとめたビットコイン先物ETFの判断予定日だ。SECによる最初の判断を受けるのは、ProSharesのビットコインの先物ETFで、「10月18日」前後に発表される見込み。
Morehead氏は、「噂で買って事実で売る」(セルザファクト)というウォール街の投機手段は、仮想通貨市場にも通ずる面があると指摘。2017年12月17日にCME(シカゴマーカンタイル取引所)の「ビットコイン先物」が承認された後、バブルが弾けて大きな下落を招いた事例を取り上げた。
2021年4月には、米仮想通貨取引所コインベースがナスダックに株式上場することが好感され、BTC価格は過去最高値を更新。6万4千ドルを超えたが、その後セルザファクトで下落している。
ただし、Morehead氏が警鐘を鳴らすのは、短期的な値動きであり、当面は強気相場にあると見ているようだ。
過去には中国の
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