ビットコイン史上最高値更新 過熱感無いが反落に注意【仮想通貨相場】
2021-11-10 09:00:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
史上最高値更新
昨日のBTC相場は続伸。10月20日に付けた史上最高値を前に66,000ドル(745万円)台で上値を抑えられたが、朝方上抜けに成功すると68,000ドル台(約770万円)台まで値を伸ばした。週末に何度か6万ドル台でサポートされると月曜日のCME先物開始直後にETHが史上最高値を更新、BTCもショートカバーを誘引して66,000ドル台まで上昇した。ブラード・セントルイス連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁から2022年中の利上げを示唆する発言が続いたこともあり一旦は上値を抑えられたが、アジア時間の朝方に史上最高値を更新すると前日に続き小規模なショートカバーが発生、68,000ドル台半ばまで上昇した。その後、7万ドル(約790万円)の節目が意識される中、目立った材料も見当たらないこともあり上値が重くなった。米株がオープンするとEマスク氏が保有株の1割の売却を示唆したテスラ株が下落、BTCもやや連れ安となり、更に個人での暗号資産保有を明らかにしたアップル社のティム・クックCEOの会社としては投資することを否定したことを受け続落したものの、レジスタンスだった66,000ドル台でサポートされている。
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