6万ドル割れのビットコイン、2-3月のパターン通りの調整【仮想通貨相場】
2021-11-17 09:08:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
6万ドル割れ
昨日のBTC相場は下落。66,000ドル(約760万円)台で上値が重くなり63,000ドル(約725万円)台まで下落。13日に付けた62,000ドル(約710万円)台の安値を更新すると下げ足を早め、一旦6万ドル(約690万円)でサポートされるも下抜け、一時58,000ドル(約665万円)台まで値を下げた。BTCは日曜日に63,000ドル台でサポートされると、VanEck社の先物ETF(XBTF)が火曜日に開始することもあり先物開始直後に66,000ドル台に上昇したが、マイニング関連株の大幅下落もあり63,000ドルに値を戻した。その後、インフラ法案が暗号資産関連の報告対象が不明確なまま成立したことが嫌気され、63,000ドル、62,000ドル台のサポートを割り込んだ。更にWSJがTwitter社のCFOが現時点で暗号資産に投資することは意味がないとのコメントを伝えると6万ドル台に下落、一旦この水準で下げ止まったが、Bloombergが中国が国営企業に対しマイニングに関わらないよう警告したと伝えると58,000ドル台まで下落した。XBTF開始への期待感や好調な米・小売りや輸入物価上昇を嫌気したBTC買いも見られたが、その後失速、6万ドルを挟んだ安値圏でのもみ合いが続いている。
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