「ステーブルコインに対する過度な規制は不要」米FRB理事が指摘

仮想通貨



2021-12-03 10:20:19

「過度な規制はイノベーションを妨げる」

米連邦準備制度理事会(FRB)のランダル・クオールズ理事は2日、ステーブルコインに対する過度な規制はイノベーションを妨げる可能性があると発言した。

12月末にFRBを退任予定のクオールズ理事は、シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所」で講演。金融安定理事会(FSB)議長として、FSBの今後の課題について見解を述べた。

クオールズ理事は、講演の中で暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産についても触れており、特にステーブルコインに対して過度ではない「合理的な制約」を設けるべきと主張している。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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デジタル資産には、ボラティリティ(価格変動)や、消費者保護、犯罪の抑止などの面で解決していかなければならない課題があるものの、こうした面での懸念に対処した後は、創意工夫に富む民間企業が迅速に活動できるようにするべきだという。クオールズ理事は次のように述べた。

ステーブルコインのようなデジタル資産は、イノベーションとして歓迎されるものだ。銀行と顧客の間でこれらの資産に対する強い需要があることは明らかで、規制の行き届いた銀行は、これらの資産に関する活動に従事することが認められるべきである。

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