元ソース<デジタル人民元、クロスボーダー決済のテストは第2段階へ：報道
2021-12-09 20:25:36
中国人民銀行デジタル通貨研究所の穆長春所長は9日、中国と香港は中央銀行デジタル通貨（CBDC）「デジタル人民元」を使ったクロスボーダー決済のテストの第2段階に入ったと述べた。国営メディアの上海証券報が伝えた。
中国と香港は、香港の銀行や事業者と連携して、デジタル人民元ウォレットを使った送金、支払いの第1段階の技術テストを成功させたという。
第2段階では、デジタル通貨システムと、香港の銀行間デジタル決済システム「FPS（Faster Payment System）」との連携を図る。
「将来、中国本土からの観光客がデジタル人民元を使って香港でショッピングをした際、外貨の交換は2つのウォレット間で完了し、現地の事業者は香港ドルでお金を受け取ることができる。よって、通貨代替（外国通貨を支払い手段として使うこと）は起こらなくなる」（穆所長）
さらに穆所長は、中国、香港、タイ、アラブ首長国連邦の中央銀行デジタル通貨（CBDC）をつなぐ多国間プロジェクト「mBridge」についても言及。香港は国際金融センターであり、mBridgeの参加国拡大に貢献できるとした。mBridgeは国際決済銀行（BIS）が監督している。
デジタル人民元は主要国が導入する初のCBDCになる可能性が高い。中国国内での試験運用は1年以上前から行われているが、ほとんどは小規模な個人決済が中心となっている。
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