米証券取引大手ICE、仮想通貨プラットフォームに戦略的投資

仮想通貨



2022-02-24 11:10:48

ICE、tZeroに戦略的投資

米インターコンチネンタル取引所(ICE)は22日、デジタル資産プラットフォームtZeroの戦略的資金調達ラウンドに出資したことを発表した。これに伴い、ICEのDavid Goone最高戦略責任者がtZeroの新たなCEOに就任する。

投資の詳細な条件については開示されていないが、ICEの財務状況に大きな影響はもたらさないという。

ICEは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)をはじめ、様々な取引所や清算機関をグローバルに展開する金融大手である。ICEのJeff Sprecher会長兼CEOは、Goone氏のtZero CEO就任について次のように話した。

David Gooneのリーダーシップや、取引、データ、清算技術に精通した能力は、tZEROが次世代市場インフラの成長と採用を主導していくにあたって、大きな財産となるだろう。

tZeroは、子会社を通じて、ブロックチェーンベースの取引システムを運営しており、企業がトークン化した株式(セキュリティトークン)を上場できるようにしている企業だ。同社プラットフォームは、米証券取引委員会(SEC)の規制に完全に準拠している。

デジタル資産のブローカー・ディーラーも運営し、多くの仮想通貨を提供している。同社の説明によると「透明性の高いデジタル市場を求めるトークン発行体や金融会社と、非公開資産、公開株式、仮想通貨、NFT(非代替性トークン)などへのアクセスを求める投資家を結び付けている」という。

セキュリティトークンとは

有価証券をトークン化してブロックチェーン上でやり取りするものである。有価証券は保有している資産を証明するものでなければならず、その価値が法定通貨などで担保されることに基づき、セキュリティトークンとは「ブロックチェーン上で管理する、株式や債権など」と言い換えられる。

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