2022-08-16 15:55:12
Sudoswapの躍進
分散型NFTマーケットプレイス「Sudoswap」は、ローンチ後1か月で取引量が13億円(1,000万ドル)を突破。8月11日の取引量がNFT市場全体の5.9%を占めるなど好調だ。
一方で、SudoswapはNFT(非代替性トークン)市場の慣習を覆し、クリエイターのロイヤリティ報酬を「0%」に設定したことで波紋を呼んでいる。
SudoswapではNFTコレクションの流動性プールを設置でき、在庫量に基づいて自動でレートを提供するAMM(自動マーケットメイカー)により自動売買が促進されていること。そして、最大手OpenSeaの手数料は5~7.5%(2.5%+ロイヤリティ)であるのに対し、Sudoswapはトータルフィーでさえ0.5%と低いという特徴がある。
NFTのロイヤリティとは、売買価格の一部が自動的にクリエイターに還元される仕組みのこと。スマートコントラクトではNFTの移転が購入か譲渡かを識別できないため、多くのマーケットプレイスレベルで自発的に設定されている。
イーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)のトップNFTマーケットであるOpenSeaやMagic Edenなど、ロイヤリティを任意で設定できるものが主流となりつつあった。
ロイヤリティがゼロになるということはNFTのバイヤーにとってコスト低減につながる。しかし、NFTクリエイターにとっては収益減につながるため、クリエイターからは反対の声も多い。
アーティストでメディア「NFT Now」の創設者であるMatt Medved氏は、「ロイヤリティ0%はありえない。Web2のデタラメに戻るつもりはない」と指摘。NFTアーティストヘイリー氏 は、「非常に搾取的であり、初期のクリプトアーティストによって確立された文化や先例に反している」とし、「NFT市場の新しいサービスにも同様の仕組みを組み込む必要性」を強調した。
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