米司法省、破産したセルシウスの調査をめぐり独立検査官の任命を要請

仮想通貨



2022-08-19 12:30:31

セルシウスの事業体制について調査要請

米国政府の連邦管財官事務所は18日、暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)の破産申請に関して独立した検査官を任命するよう求める書類を裁判所に提出した。

連邦管財官は米司法省に所属し、管財人候補者のリストアップ、管財人の監督、債権者集会の招集など破産事件に関する管理行政を行っている。

管財官らは、調査を要請する理由として、仮想通貨通貨市場がまだ新しく、不透明で規制が行き届いていないことを挙げた。また、セルシウスの破産申請に関する事項も透明性に欠けるとして、次のように申し立てている。

債務者が保有する仮想通貨の種類や実際の価値、保有場所について、顧客、利害関係者、市民の間で真の理解が得られていない。

破産制度に対する国民の信頼を維持し、債権者および利害関係者が債務者(セルシウス)に抱く不信感を緩和するために、債務者のビジネスモデル、事業、投資、融資取引、顧客口座の性質について明確な方法で調査し報告する独立審査官が必要だ。

セルシウスは7月上旬に米国裁判所にて破産(チャプター11)を表明している。2022年2Q(4月〜6月)における相場の急落に伴い、顧客資産の入出金停止を表明した後、債務不履行に至っていた経緯がある。

営業、資本、リストラクチャリングといった支出を考慮すると、今年10月には財務状況がさらに悪化し、約53億円の赤字となることが予測されている。

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