2022-08-20 09:35:16
シベリアの仮想通貨マイニング事業撤退へ
SBIホールディングスは15日、ロシアのシベリア地域で行っていた暗号資産(仮想通貨)マイニング事業を停止しており、今後撤退することを明かした。背景にはロシアへの経済制裁がある。
決算説明会で、勝地英之常務執行役員が、現在シベリアでのマイニングは運営停止しており、機器の売却、撤退の方針を進めていると説明した格好だ。
SBIの広報担当者は、ロシアのウクライナ侵攻により、シベリアのマイニング事業の見通しが不透明になり、さらに、世界的に仮想通貨の市場下落が起きたことにより、仮想通貨マイニングの利益が低下したと述べている。
また、SBIは戦争開始後すぐに、シベリアでのマイニングを停止していたとも話した。撤退が完了する時期についてはまだ決定しておらず、ロシア以外の国で行っているマイニング事業については継続すると説明している。
マイニング事業の停止や市場下落などの影響も受けて、同社の暗号資産事業は第1四半期(4~6月)に約97億円の税引き前損失を計上することになった。SBI全体では、前年同期が約290億円の黒字だったところ、今期は約24億円の純損失(赤字)が発生している。
なお、売上高は2,321億円と四半期で過去最高だったが、暗号資産事業の他に、投資先であるベトナムのTPバンクの株価下落なども損失の原因になった。
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