英中銀総裁「デジタルマネーは公益に合致するかどうか評価すべき」

仮想通貨



2021-06-16 17:08:44

ビットコインには消極的見解を維持

英国の中央銀行であるイングランド銀行のAndrew Bailey総裁がステーブルコインの持つ可能性と、必要な規制要件について語った。また同時に、ビットコイン(BTC)などの暗号資産(仮想通貨)に関しては再度批判的な見解を示している。

Bailey総裁は、英国の金融セクターの業界団体TheCityUKが開催した会議に出席し「デジタルマネーは重要なイノベーションの源」であり、同時にそれが「公益に合致するかどうか評価しなければならない」と述べた。

デジタルマネーの中でも、法定通貨などに価値を裏付けされるステーブルコイン、また中央銀行デジタル通貨(CBDC)については、金融システムの中で重要な位置を占める可能性があるとする。

これに対してビットコインについては、これまでと同様に以下のような批判的見解を並べた。

ビットコインなどには価値の安定性をもたらす裏付けがない。裏付けがないためにそれ自体の内在的(本質的)価値もない。ビットコインを集めたり所有したりするのを好む人々がいるという意味では、外在的な(外側から与えられた本質的ではない)価値があるかもしれないが、その外在的な価値も非常に不安定だ。

また仮想通貨は「通貨」ではないために「仮想通貨」という言葉は誤解を招くもので「暗号資産」という言い方が適切だとも言及している。

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