ビットコイン、昨日の下落要因と本日の注目材料【仮想通貨相場】
2021-06-22 08:51:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
昨日の下落要因
昨日のBTC相場は続落。日曜の33,000ドル(約360万円)台から36,000ドル近辺に一旦は反発したが、31,000ドル(約340万円)台に下落した。中国でのマイニング取締り強化が懸念される中、ハッシュレートの低下やブロック生成ペースの鈍化もあり一時33,000ドル台を付けたが、ブロック生成が正常化したこともあり上昇に転じた。CMEの先物開始時に金曜日のクローズとほぼ同水準となる36,000ドルでピークアウトすると、米FRBの早期利上げ観測を嫌気した金曜日の米株下落を受け日本株が一時1000円超下げる中、BTCもじりじりと値を下げた。更に中国農業銀行が暗号資産口座を閉鎖するとの報道が伝わると急落、33,000ドルを割れまで急落した。更に、中国人民銀行が市中銀行に対し暗号資産関連取引に関するヒアリングを行ったとの声明を嫌気し一時32,000ドルを割り込んだ。Microstrategyの4.89億ドル相当のBTC追加購入や米株の反発もあり一旦は反転したが、加当局のBybitへの警告などもあり、足元では再び31,000ドル台に値を下げている。