ピークから2割下げたビットコイン。調整の理由と今後の展開【仮想通貨相場】
2021-04-19 08:58:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
ピークから2割の調整
週末のBTC相場は、大きく下落。史上最高値から約2割の低下を見せている。Coinbase上場への期待もあり14日に史上最高値約64,900ドル(約705万円)を付けたが、上場後、同社株が伸び悩んだこともあり、BTCもSell the Fact気味に上値が重かった。金曜日にハッシュレートが急落を始めると、64,000ドル(約695万円)近辺で上値を抑えられ、更にトルコで暗号資産での支払が禁止されると伝わると6万ドル(約655万円)近辺まで値を下げたが、出遅れていたBCHが急騰、またカナダでETHのETFが近日ローンチされると伝わり、反発を見せた。しかし、DORGE COINが急騰後反落、アルトの上昇に一服感が出ると、BTCもじりじりと値を下げ、インドでの暗号資産規制強化の動きや米財務省がマネーロンダリングで金融機関を取締るとの噂も出回ると、BTCは6万ドルを下抜け、先物市場で1時間で8,000億円超のロングの清算が発生すると一時52,000ドルを割り込んだ。しかしハッシュレートが反発したこともあり、56,000ドル(約610万円)近辺に値を戻している。