米テザー社が裏付け資産を適時開示、CPの割合は減少

仮想通貨



2022-02-23 09:54:16

ステーブルコインの裏付け資産

ステーブルコイン「USDT」などを発行する米テザー社は21日、2021年12月時点の裏付け資産に関する報告書を適時開示した。

報告書を作成した監査企業「MHA Cayman」は、テザー社の連結総資産は、発行する暗号資産(仮想通貨)に相当する債務額(負債)を上回っていると説明し、顧客の償還に応じることができるだけの十分な資産を保有しているとした。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(=stable)仮想通貨のこと。USDTのようなステーブルコインは、法定通貨担保型に分類される。

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テザー社は2021年2月、関連企業である仮想通貨取引所Bifinexと共に、8.5億ドル(約978億円)の不正融資疑惑を巡る訴訟で、米ニューヨーク司法当局(NYAG)と和解。その際、透明性向上に関する継続的努力の一環として、四半期ごとに資産の内訳を公開することに合意した。

今回は、2021年4Q(10月から12月)の報告となる。

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今回の報告書についてテザー社は、前四半期と比較してコマーシャルペーパー(資金調達のために発行する無担保約束手形)の保有が21%減少したと説明。

昨年9月に中国不動産大手「Evergrande(中国恒大集団)」にデフォルト(債務不履行)の可能性があると報じられた際は、USDTの裏付け資産に中国恒大集団が発行するコマーシャルペーパーや他の有価証券は含まれていないと明かし、顧客の不安解消に努めた。

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