2022-03-02 11:25:31
ルーブル・フリヴニャ建の取引量急増
欧米主要国がロシアのウクライナ侵攻に対抗する形で、ロシア経済に大規模な経済制裁を発令した中、ルーブル建の暗号資産(仮想通貨)取引量が急増している。
特に、先週24日のロシアの侵攻開始後からロシア・ルーブル(RUB)建の取引量は急増した。
また、大手取引所バイナンス上では平均的な日間取引量から3倍以上も増加したことが確認された。執筆時点でバイナンスは、ルーブル建では18の現物通貨ペアを提供している。
仮想通貨データ分析サイトKaikoによれば、ウクライナの法定通貨であるフリヴニャ(UAH)建のビットコイン(BTC)取引量も急増。24日以降には、ユーロ(EUR)やルーブル建のBTC相場に比べ、6%程のプレミアム(価格乖離)も発生している。
ロシアの投資家で資金逃れが目立っていると専門家は指摘する反面、The Blockの調査部門であるLarry Cermak氏はバイナンスの決済プロバイダであるSimplexやMercuryoがルーブル対応を停止した場合、ロシア人ユーザーは自国の法定通貨を仮想通貨と取引できなくなると分析した。
ウクライナ政府は主要仮想通貨取引所に全ロシア人ユーザーの取引口座を凍結するよう呼び求めているが、バイナンスやコインベースなどは制裁対象に指名されている政府関係者などのみに対して、サービスを停止する姿勢を示していた。
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また、日本を含む欧米諸国は先週27日、ロシアの銀行を国際銀行決済システムのSWIFTから排除する方針を発表。米国や日本もプーチン大統領やラブロフ外務大臣などの政府高官に対する対個人の制裁措置も表明している。
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