2022-07-16 06:00:00
仮想通貨通市場が冷え込んでいる中、今年に入って仮想通貨ミキサーの利用が倍増している。その中で最も多いのは、「違法」アドレスによるにものである。
別名「タンブラー」とも呼ばれる仮想通貨ミキサーとは、仮想通貨取引の送金者や受領者を完全に識別できないようにして取引の匿名性を提供するものである。これは、日常的に利用しているユーザーにとっては正当なサービスである一方、ハッカー達が当局の追求から身を隠す手段としても利用されてきている。
ブロックチェーン分析会社Chainalysisの報告書のデータによると、仮想通貨ミキサーが1日に受領する合計額の30日間の移動平均は、22年4月には過去最高の5,180万ドルに達しており、前年同月比の2倍となっている。
同社によると、違法アドレスから送金されてくる資金は全体のほぼ10％にあたり、それらはすべて仮想通貨ミキサー宛に送金されているという。さらに、22年第2四半期のデータでは、違法アドレスから仮想通貨ミキサー宛に送金された資金は、盗まれたり、不正に取得されたものであるとしている。
仮想通貨ミキサーは本質的には違法行為には当たらないものの、当局が同分野への規制手段を検討し始めたことから、今後はその扱いが変わる可能性がある。英国の国家犯罪対策庁（NCA）は、3月、仮想通貨ミキサーをマネーロンダリング防止関連法に準拠させるための規制を検討中であると表明している。
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空前の仮想通貨ミキサーブームの裏に違法アドレス：レポート
