暗号資産基盤はベースレイヤーの安全性だけでは不十分だ【コラム】

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2022-08-19 06:15:00
暗号資産基盤はベースレイヤーの安全性だけでは不十分だ【コラム】

今週、ポルカドット(Polkadot)ブロックチェーンを基盤としたプラットフォーム「Acala」で作られた新しいタイプのステーブルコイン「aUSD」が、Acalaの流動性プールへの攻撃を受けて、1ドルのペッグを失い、0.009ドル(私に言わせれば、これはゼロに等しい)まで値下がりした。

Acalaが直接攻撃、ハッキング、妨害を受けたのではない。Acalaを基盤としたiBTC/aUSD流動性プールが、直接攻撃、ハッキング、妨害を受けたのだ。攻撃は成功し、犯人たちは何十億ものaUSDを自分たち向けに発行した。このように新しいaUSDが大量に流入したことで、供給過多によってaUSDの価格が暴落したのだ。

aUSD価格はその後回復したが、それはAcalaコミュニティが、不適切に発行された何十億ものaUSDを破壊すると投票で決定したからである。

発行されたaUSDは本当に不適切に発行された訳ではないこと、中央集権的な力がこの問題を解決するために介入する必要があったことは脇に置いておいて、暗号資産プロトコルの安全性は、それを基盤としてその上に築かれたものの安全性に左右されることについて考えていこう。

素早く行動しすべてを破壊する

aUSDは、破壊されたりハッキングされた初めての暗号資産ではない。例えば、6億2500万ドルの被害を出した人気NFTゲーム「アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)」専用のレイヤー2ソリューション「Ronin…

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