2021-06-28 08:54:12
ビットコイン採掘レートの続落
仮想通貨(暗号資産)で最もネットワーク規模が大きいビットコインの採掘ハッシュレートが、直近1年間で最も低い水準に達している。
政府のマイニング取り締まり強化を受け、実質的なマイニング活動が絶たれる状況にある中国の影響が主な要因だ。最高値の140 EH/sから一時88 EH/sまで達し、減少幅はグローバルハッシュレート値の5割と分析されていたハッシュレート値に近い水準となった。
ハッシュレート
日本語では「採掘速度」と表現される。単位は「hash/s」。「s」は「second=秒」で、「1秒間に何回計算ができるか」を表す。マイニング機器の処理能力を表す際や仮想通貨のマイニングがどれくらいのスピードで行われるかを示す指標として用いる。
▶️仮想通貨用語集
影響が出ているのがビットコインのブロック生成で、1日に144ブロック生成されるブロック生成状況が一時約半数に遅延する79ブロックの遅延も確認された。1日のブロックの生成の遅延データとしては、今回が初めての事例となるという。
ビットコインネットワークはこのようなマイナーの撤退による影響などの影響を受けた状況の正常化を行う仕組みとして、難易度調整が約2週間に1回実施される。2週間の基準は正常時の1ブロック=10分から難易度調整タイミングとして規定された2016ブロックを掛け合わせた値。今回は約5日後の7月3日前後に予定されているが、ブロックの生成が遅れるほど、後ろ倒しになる可能性が高まる。
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