レンジ取引のビットコイン、上にも下にも行けない理由【仮想通貨相場】
2021-09-13 07:58:00
著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
狭いレンジでのもみ合い
週末のBTC相場はもみ合い推移。金曜日から土曜日にかけて47,000ドル(約515万円)台から44,000ドル(約485万円)台へ値を下げると、その後は概ね45,000~46,000ドル(約495~505万円)の狭いレンジでの取引が続いた。木曜日にCNBCでブラックロックの投資責任者がBTCの上値余地を指摘、ECB理事会での債券購入減額決定とその後のドル安も手伝い47,000ドル半ばまで上昇、金曜日にもXRPの上昇もあり一時47,000ドルに乗せるも失速、米株の続落や米財務省がステーブルコイン規制に向けて金融関係者と協議をしているとのロイターの報道が嫌気され土曜日にかけて44,000ドル台まで値を下げた。しかしGumiの1億ドルの暗号資産関連ファンド立ち上げやバージニア州フェアファックス郡の公的年金の暗号資産投資計画、英国の郵便局での暗号資産購入と言ったポジティブ材料が続いたこともあり下げ止まると、日曜日にはポルカドット(DOT)が大きく値を上げる中、BTCも一時46,000ドルを回復した。今朝方DOTが下落するとBTCも値を崩したが、DOTの反発もあり下げ止まっている。