米仮想通貨マイニング企業PrimeBlock、SPAC上場でナスダック目指す

仮想通貨



2022-04-04 12:55:04

ナスダックにSPAC上場へ

米国の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業PrimeBlockは1日、大手VC10X Capitalの子会社と合併することを発表した。SPAC(特別買収目的会社)という形でナスダック証券取引所への上場を目指す方向だ。

PrimeBlock社は10X Capital傘下の10X Capital Venture Acquisition Corp.II社と、2022年後半中に合併することを目標とした企業合併契約(BCA)を締結。

合併後の推定企業価値は1,500億円(12.5億ドル)以上になる模様で、CEOには、ゴールドマン・サックス出身のGaurav Budhrani氏が就任する予定だ。

また、10X CapitalとPrimeBlockは、株式発行により、CF Principal Investmentsから3億ドル(約368億円)の資金を調達したことも報告した。10X Capitalはこれまでにも、サークル社やリップル社など、多数の仮想通貨企業に出資してきた経歴を持つ。

SPACとは

「Special Purpose Acquisition Company」の略称で、「特別買収目的会社」や「白地小切手会社」とも訳される。その企業自体は特定の事業を有さず、未上場企業の買収を行うことを目的とする。

▶️仮想通貨用語集

SPACは別名で「空箱上場」とも呼ばれており、企業の買収を念頭にした(事実上の)ペーパーカンパニーが上場した後、投資家から資金調達を行い、既存企業を買収する上場手法。

買収される未公開企業には、従来のIPO(新規株式公開)のように複雑な開示や申請の手続きを経ることなく、上場できるメリットがある。

米国では株式公開プロセスを迅速化するモデルとして注目を集めており、仮想通貨企業でもSPAC上場を行う事例が目立つ。3月下旬にも、国内暗号資産業者大手のコインチェックもSPAC上場を表明していた。

関連:コインチェック、米ナスダックへのSPAC上場を目指すことを発表

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