CPI発表前に警戒感漂う、ビットコインやイーサリアム急反落

仮想通貨



2022-08-10 12:41:14

仮想通貨市況

9日の米株式市場では、ダウが前日比58ドル(0.2%)安となった。

東京株式市場では日経平均株価も下落しており、日本時間21時半に行われるCPI(米消費者物価指数)発表を前にポジション調整の手仕舞い売りが先行したものとみられる。

CPIにおける市場コンセンサスは前年同月比8.7%高。40年ぶりの記録的水準となった6月度結果9.1%高との比較で伸び率の鈍化を予想する。インフレのピークアウトが認められれば、相場の底打ちシグナル観測で買い戻し機運が強まりそうだ。

一方、CPIが市場予想を大きく超えて高止まりし、インフレ抑制策が不十分だと見做されれば、FRBに「さらなる金融引き締め」の口実を与えることになりかねず、市場の動揺を誘うおそれがある。

来月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)における追加利上げ幅75bpについてはすでに織り込んでおり、金利先物市場では68.0%が75bpを、32.0%が50bpを予想する。

FedWatch ツール

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比3.65%安の22,925ドルと反落した。

BTC/USD 日足

先日のFOMCを境に4,000ドル幅ほど続伸していたこともあり、CPI発表を前に利益確定売りが先行したものと見られる。1BTC=24,000ドル台の上値は重く、弾き返されたのはこれで3回目。いずれにせよ今晩発表されるCPI結果が趨勢を左右することになりそうだ。

Kaikoのレポートによれば、ビットコインとナスダック指数の相関係数(30日平均)は、3ヶ月ぶりの低水準まで低下した。

ドック

今年4月以降のリスクオフ局面では特に顕著であり、5月には過去最高値の0.8に達した。マクロ経済の重要指数発表前後には連動が強まる傾向にある。

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