ほぼ横ばい推移のビットコイン、上抜け出来るか？【仮想通貨相場】

2021-09-17 07:55:00

著者中村健太郎（なかむらけんたろう）FXcoin 所属
大手総合商社で為替予約・ポジション管理、トレードファイナンス、バックオフィス等、幅広く財務関連業務の経験あり。海外（シンガポール）では、アジア・大洋州地域のコーポレートファイナンスに従事し、2019年10月より現職。

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株式市場軟調でBTCも上値重い
1. Outlook

株式市場軟調でBTCも上値重い

昨日のBTC相場はほぼ横ばい推移。未明は48,000ドル（約525万円）台半ばまで値を上げていたが、NFTプラットフォーム最大手オープンシーのインサイダー報道もあり、上値を抑えられた。朝方はETHの堅調さに支えられる形となり、BTCは底堅く推移、48,000ドル台を維持し、高値圏での推移となった。ETHは先月大型アップデート（ロンドン）が実装されてから、基本手数料としてバーンされた金額が1,000億円に達しており、一時はバーン量が新規発行量を上回るなど、市場需要の高まりが足元のETHの好調の要因の一つと言える。日中は中国恒大集団の主要子会社の社債取引が停止されたことを受けて、アジア株全般が軟調に推移、BTCも上値重く推移し、一時48,000ドルを割る場面もあった。その後は再び48,000ドル台に回復するも上値は重く、横ばいでの推移が続いた。海外時間に入り、米小売売上高が予想対比好調であったことから米株は堅調なスタートとなったが、景気減速懸念が根強く反落に転じると、BTCも連れ安となり、48,000ドルを割り込み、今朝方は47,000ドル（約515万円）付近での推移となっている。