元ソース<NFTマーケットのOpenSea、過去最高の月次取引高に迫る──強力なライバルも登場
2022-01-14 12:05:09
ノンファンジブル・トークン(NFT)マーケットプレイス「OpenSea」は、過去最高の月次取引高に迫っている。NFTはビットコインの価格下落から切り離された暗号資産エコノミーの一分野となっているようだ。
Dune Analyticsのデータによると、1月前半のOpenSeaの取引高は約27億ドル(約3100億円)で、2021年8月に記録した過去最高の34億ドルを上回る勢いとなっている。
1月9日には、1日あたりの取引高としては過去最大の2億6100万ドルを記録。1月は今のところ毎日、取引高は1億5000万ドルを超えている。
取引高の回復は、NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」とその派生コレクション「Mutant Ape Yacht Club(MAYC)」「Bored Ape Kennel Club(BAKC)」の価格高騰が原因となっているようだ。CoinDeskの試算によると、BAYCコレクションだけでOpenSeaの取引高の約10%を占めている。
OpenSeaのイーサリアム上の月間取引高(Dune Analytics)OpenSeaのイーサリアム上の1日あたりの取引高(Dune Analytics)
ライバルも登場
NFT取引が再び活発化していることは、この分野に大きな市場構造の変化をもたらしている。
OpenSeaは、新たに生まれた分散型NFTマーケットプレイス「LooksRare」との競争に直面、LooksRareは3日間で約4億ドルの取引高を記録し、OpenSeaが記録した数字に肩を並べている。
新規参入者が市場シェアをめぐってOpenSeaと争うなか、OpenSeaの取引高だけをみると、NFTの普及ペースを過小評価することになるかもしれない。
NFTマーケットのOpenSea、過去最高の月次取引高に迫る──強力なライバルも登場