2021-04-05 20:24:10
「中央銀行デジタル通貨(CBDC)は、強力かつ直接的な「資金投入」を促し、インフレ期待を高める可能性がある」──バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が3月31日に発表したレポートで述べた。
バンカメのレポート「Digital Love: Central Bank Digital Currencies」は、コストの大幅削減を実現し、国内外で決済システムのスピードアップを可能にし得るなどのCBDCのメリットを解説している。
同レポートによると、各国政府や中央銀行はCBDCを導入することで、経済刺激策をより簡単に講じる可能性があるという。
より実効性の高い経済刺激策をサポート
「CBDCは、経済刺激策を実施する中央銀行にとって、次の目指すべき課題だ。現金給付、緊急融資プログラム、ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)といった政策の強力な実施手段となり、強力で直接的な『資金供給』を促進する可能性がある。中銀デジタル通貨の発展は、インフレ期待を高め、2020年代にインフレ資産を押し上げる可能性が高い」
「暗号資産によるディスラプション(創造的破壊)により、中央銀行には決済手段としての支配的な役割と、銀行を監督し、金融政策を実施する能力を確保することが求められている」
「CBDCはまた、直接的な経済刺激策やヘリコプタードロップ(ヘリコプターマネー)の展開を迅速化することもできる。実際、米連邦準備制度理事会(FRB)の新型コロナ対策の多くは、法的問題や提供手段の問題に妨げられた」。実際、最大6000億ドルのメインストリート貸付プログラム(Main Street Lending Program)は、まだ310億ドルしか実行されていない。
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