マレーシア、アジアの新しい“暗号資産ハブ”になるか?

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2022-03-09 07:00:00
マレーシア、アジアの新しい“暗号資産ハブ”になるか?

金融センターには通常3つの要素が必要だ。つまり、良い環境、判例法、そしてバイリンガルな人々。

アジアの金融センターといえば、香港やシンガポールを思い浮かべるだろう。2つの都市には多くの共通項がある。判例法に基づく裁判制度を維持し、人々はイギリス植民地時代の名残りとして英語を使いこなす。

シンガポールは、しばしばアジアの暗号資産ハブと呼ばれている。シンガポール金融管理局(MAS)の規制フレームワークは、暗号資産のユニークな複雑さに対応した包括的アプローチと考えられている。一方、香港は断片的アプローチをとっており、誰もが最善を尽くしているにもかかわらず、しばしば現状にそぐわないものになっている。

だが我々は、マレーシアを忘れている。かつてイギリスの植民地だったマレーシアでは、英語が準公用語になっており、判例法に基づく裁判制度を維持している。香港のように、こうした遺産が侵食されることもなく、ビーチはシンガポールよりも美しく、生活コストは安価だ。

マレーシアの経済特区

マレーシアのラブアン経済特区に拠点を置くFusangは、こうしたメリットをうまく生かしているようだ。ラブアン経済特区は1990年に制定され、「マレーシアの香港」として呼ばれている。Fusangがデジタル証券とデジタル債券を提供するまで、ほとんど知られていない場所だった。

Fusangのヘンリー・チョン(Henry…

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