2021-09-24 08:14:33
未だ見通しは立っていない
米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は22日の記者会見で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入を急ぐ必要はないと意見を述べた。CNBCなどが報じた。
議長によると、FRBはデジタルドルの導入必要性は認めるものの、まだ具体的な発行の目処は立てていない。「FRBはCBDCをどのような形で発行するかについて、積極的に取り組んでいる」という。
また、FRBがデジタルドル導入のメリットについての論文(ディスカッションペーパー)を発表する予定があるとも述べた。論文の発表について、5月にはFRBは「今夏」に公開する予定としたが、公表が遅れる可能性がある。
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パブリックポリシーとテクノロジーの両面から、十分な情報に基づいてCBDCを形作るのが、私達の義務だと考えている。CBDCについて、いろいろな角度から研究する必要がある。そして、他のデジタル・イノベーションについては、コストやリスクを上回る明確なメリットがあるかが問題になる。
ーパウエル議長
すでにいくつかの中央銀行が独自のCBDCを導入/導入予定の発表をしているが、パウエル議長は、FRBはその流れに急いで加わる意向はないと改めて宣言した。
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パウエル議長はスピードよりも、正しくCBDCを使い始めることが重要であり、米国はCBDCのイノベーションに遅れをとっているわけではないと語った。
一方、FRBのクリストファー・ウォラー理事は8月に、デジタルドルの必要性を問題視する見解を披露した。
CBDCとは
「中央…
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